小児反対咬合・受け口


反対咬合とは下の前歯が上の前歯より前に出ている状態で、受け口とも言われます。奥歯の場合も下の歯が上の歯より外側にある場合を反対咬合と言います。
原因は下顎が上顎より過度に成長する場合や、上顎の成長が少ない場合に起こります。特にご両親や、祖父母、兄弟、いとこなどに同じ様なお顔立ちで反対咬合になっている人がいたら、遺伝性の可能性が高いです。
骨格性反対咬合が重症な場合は、幼児期から治療する必要があり、この時期を逸すると、上下の骨の大きさと形が矯正治療では治せないくらいのズレとなり、外科矯正により問題を解決せざるを得なくなります。
問題の解決方法
上顎前方牽引装置による治療
この時期の治療としては、歯を移動させると言うことではなく、上と下の顎骨の大きさと形をいかにバランスよく発達させるかと言うことが中心となります。したがって顎の骨がまだ小さいうちに早期発見し早期治療することが治療成功の鍵となります。
精神発達の度合いにより、治療が受け入れられるかどうかは個人差がありますが、早い子だと3歳くらいか治療にはいることができ、1年くらいで治すことができます。
ただ一時的に良くなっても再発する場合もあるので、治療の継続は必要です。きちんと治せる年齢的限界は男の子の場合で12歳くらいまで、女の子の場合で10歳くらいまでといわれていますが、個人差がありなるべく早く治療開始した方が、より簡単な方法でより短い期間で治すことができます。
小児反対咬合
受け口


反対咬合とは下の前歯が上の前歯より前に出ている状態で、受け口とも言われます。奥歯の場合も下の歯が上の歯より外側にある場合を反対咬合と言います。
原因は下顎が上顎より過度に成長する場合や、上顎の成長が少ない場合に起こります。特にご両親や、祖父母、兄弟、いとこなどに同じ様なお顔立ちで反対咬合になっている人がいたら、遺伝性の可能性が高いです。
骨格性反対咬合が重症な場合は、幼児期から治療する必要があり、この時期を逸すると、上下の骨の大きさと形が矯正治療では治せないくらいのズレとなり、外科矯正により問題を解決せざるを得なくなります。
問題の解決方法
上顎前方牽引装置による治療
この時期の治療としては、歯を移動させると言うことではなく、上と下の顎骨の大きさと形をいかにバランスよく発達させるかと言うことが中心となります。したがって顎の骨がまだ小さいうちに早期発見し早期治療することが治療成功の鍵となります。
精神発達の度合いにより、治療が受け入れられるかどうかは個人差がありますが、早い子だと3歳くらいか治療にはいることができ、1年くらいで治すことができます。
ただ一時的に良くなっても再発する場合もあるので、治療の継続は必要です。きちんと治せる年齢的限界は男の子の場合で12歳くらいまで、女の子の場合で10歳くらいまでといわれていますが、個人差がありなるべく早く治療開始した方が、より簡単な方法でより短い期間で治すことができます。
治療例
患者様 | 3歳 女性 |
---|---|
主訴 | 受け口を治したい |
症状 | 幼児期骨格性反対咬合 |
抜歯 | 非抜歯 |
装置 | 上顎前方牽引装置 |
治療期間 | 9ヶ月 |
「受け口を治したい」という主訴で来院したケースです。乳歯列期の反対咬合は、ほぼ間違いなく「骨格性の反対咬合」です。骨格性というのは、歯の位置に問題があるから反対咬合になっていると言うことではなく、骨の大きさと形に問題がある、つまり発育の異常が原因であると言うことです。
上顎前方牽引装置で3歳から4歳にかけて治療した一例です。早ければ6ヶ月くらいで、上の歯が外側に来た状態で噛めるようになります。この装置は、上顎の発育を助け、下顎の発育を抑制する効果があるので、上顎骨の発育不良を伴うケースに最も効果的です。
矯正歯科というと歯並びを直す医者というイメージですが、欧米では矯正歯科医=顎骨整形医と考えられていて、顔の発達を正常にする医者としての役割が重要とされています。
日本ではこの面がおろそかにされていることが多く、乳歯列期に反対咬合を見つけても、多くの歯科医師がまだ小さいから様子を見ましょうというアドバイスをしてしまい、一番良い治療のタイミングを逃してしまうことが多々見られます。
小児の反対咬合は、まずは矯正歯科の専門医に診せてください。早いお子さんですと3歳くらいから治療の対象になり、早く対応すればするほど簡単に治すことができます。











治療開始時

5ヶ月経過

上顎前方牽引装置

オーバーレイ

牽引している様子
《取材協力》 矯正歯科:洗足スクエア歯科医院(東京都目黒区洗足)
《解説》 小澤 浩之 先生(日本矯正歯科学会専門医)
《取材協力》
矯正歯科:洗足スクエア歯科医院
(東京都目黒区洗足)
《解説》
小澤 浩之 先生(日本矯正歯科学会専門医)