アンカースクリュー矯正(インプラント矯正)とは?
アンカースクリュー矯正
(インプラント矯正)とは?

「アンカースクリュー」とは人工の固定源のことを言います。通常の矯正治療は、歯同士の引っ張り合いで動かしていきますので、相対的にお互いが動き合うことになります。
ところが、矯正治療では本当は動いて欲しくない歯というのがあり、動くと治療がうまく進まなくなるのですが、アンカースクリューは正しく設置した場合、絶対的に動かない支点とすることができ、いわば矯正治療を根本的に見直す革命的な手法です。この方法を用いることで、今までは不可能とされてきたいくつかの症例が治療可能となってきました。
インプラントというと通常、歯科では人工歯根と訳すことからも分かるように、なくなった歯の部分に人工の根を植立して、その上に人工の歯を載せるいわゆる固定式の入れ歯のことをいいます。矯正でいうインプラントは、小さなネジ式のピン(ミニスクリュー)を骨に埋め込み、それを歯を移動させるための土台として使うことをいいます。ミニスクリューの直径は1.4〜2mm前後、長さ6〜10mm前後の非常に小さなネジです。
治療の手順
麻酔 アンカースクリュー埋入 消毒
時間は1本15〜20分程度で、麻酔もしますので施術中の痛みはありません。
その後の痛みも少ない場合がほとんどです。
治療終了時など、必要でなくなった時点でミニスクリューは撤去します。
【1】麻酔
【2】アンカースクリュー埋入
【3】消毒
時間は1本15〜20分程度で、麻酔もしますので施術中の痛みはありません。
その後の痛みも少ない場合がほとんどです。
治療終了時など、必要でなくなった時点でミニスクリューは撤去します。
メリット
● ヘッドギヤ等の装置を使用しないで済む
他の装置(ヘッドギヤや、パラタルアーチ)を使用せずに前歯を下げることができ、継続的に力がかけられるので非常に効果的です。
● 抜歯をせずに治療できるケースが増える
症状によっては、歯を抜かなければ矯正ができなかった方でも、抜かずに配列することができるようになりました。
● 外科手術をせずに矯正治療できる場合がある
今まで外科矯正をしなければならなかった症例の一部が、手術なしでの矯正が可能になりました。
● 治療期間を短くできる
効率的に歯を移動させることができるため、治療期間を短くできます。
デメリット
○ アンカースクリューを埋め込む必要がある
麻酔をする必要があります。
○ 必要がなくなった時点で除去する必要がある
除去は5分程度で終わります。撤去後、目立った傷跡が残る心配はありません。
○ スクリューが脱落する可能性がある
顎の骨の硬さなどによっては、スクリューが少し緩んでしまったり、脱落してしまうことがあります。その場合、締め直しを行う、または場所などを変えて再植することがあります。また、治療中お口の中の衛生状態が悪くなると、炎症を起こす可能性があります。