上下顎前突症


上下とも歯列が前方に突出していて口を閉じにくい、または口を閉じたときに口元が前に出ている状態を上下顎前突といいます。歯並びがきれいでも前歯が前に傾いていて、口元に突出感があることもあります。前歯が外に傾くと唇が押し出されることになりますので、少し不満げな口元になってしまいます。
問題の解決方法
ワイヤー矯正
通常、上下左右の小臼歯を抜歯して隙間を作り、この隙間の分だけ上下の前歯をバランスよく内側に移動させる矯正治療をします。
つまり、歯並び全体を一回り小さいサイズに変更するわけです。歯が下がっても唇のたるみが取れないときには、唇を動かす筋肉を強化する練習を仕上げにすることもあります。
上下顎前突症


上下とも歯列が前方に突出していて口を閉じにくい、または口を閉じたときに口元が前に出ている状態を上下顎前突といいます。歯並びがきれいでも前歯が前に傾いていて、口元に突出感があることもあります。前歯が外に傾くと唇が押し出されることになりますので、少し不満げな口元になってしまいます。
問題の解決方法
ワイヤー矯正
通常、上下左右の小臼歯を抜歯して隙間を作り、この隙間の分だけ上下の前歯をバランスよく内側に移動させる矯正治療をします。
つまり、歯並び全体を一回り小さいサイズに変更するわけです。歯が下がっても唇のたるみが取れないときには、唇を動かす筋肉を強化する練習を仕上げにすることもあります。
治療例
患者様 | 20代 女性 |
---|---|
主訴 | 前歯の凸凹を治したい |
症状 | 上下顎前突+叢生 |
抜歯 | 上顎左右第一小臼歯+下顎左右第二小臼歯(4本) |
装置 | マルチブラケット装置、パラタルアーチ、ヘッドギヤ |
治療期間 | 1年8ヶ月 |
「前歯の凸凹を治したい」という主訴で来院したケースです。確かに右上二番目の歯が内側に引っ込んでいて、凸凹が目立つ状態です。歯並びの凸凹を矯正学では 叢生(そうせい)と言いまして、確かにご本人的にはそこが気になるのですが、矯正学的には前歯の前突の方がより問題となるケースです。
初診時の写真をご覧いただくと、何となく前歯が前傾しているのが感じられると思うのですが、よく見ると上の歯だけでなく、下の前歯も前傾しているのがわかります。このように上の前歯も下の前歯も両方外向きになっている症状のことを、「上下顎前突」と言います。こういうケースの場合は上下左右の小臼歯を抜く(つまり4本抜歯する)ことで配列の中に隙間を作り、その隙間を利用して配列を揃えるだけでなく、 前歯を内側に入れていく治療をします。
治療前後の口元の変化です。前歯の角度が大きく変わりました。
治療前は外向きの前歯に押されて、口元がふくらみすぎの状態でした。鼻の頂上と顎の先端を結んだ線を審美線と言います。審美線と唇はあまり接触しない方が良いと考えられています。最初はかなりラインオーバーしています。治療後はよりスマートで美しい横顔になりました。
このように歯並びを直すと、唇の表情ひいてはお顔全体の表情にも良い変化が生まれます。











治療開始時(正面)

治療開始時(上顎)

4ヶ月経過

9ヶ月経過

18ヶ月経過
《取材協力》 矯正歯科:洗足スクエア歯科医院(東京都目黒区洗足)
《解説》 小澤 浩之 先生(日本矯正歯科学会専門医)
《取材協力》
矯正歯科:洗足スクエア歯科医院
(東京都目黒区洗足)
《解説》
小澤 浩之 先生(日本矯正歯科学会専門医)