SYMPTOM 症状と治療

SYMPTOM
症状と治療

 下顎前突症・反対咬合

 

 

 
 
反対咬合とは、歯の生えてくる角度が悪くて下の前歯が上の前歯の外側に出てしまう「歯性反対咬合」と、上下の顎の骨の大きさと形に問題があることで起きる「骨格性反対咬合」に大別されます。骨格的な問題がないか、あったとしても軽度な場合は、大人でも矯正治療で改善することが出来ます。矯正治療のみで治せるのか外科矯正を併用した方が良いのかは、検査診断後に矯正専門医とよく相談して決めていただきます。                
 

問題の解決方法

ワイヤー矯正
変形の程度があまり大きくないときには、上下の小臼歯を何本か減らして歯を動かす隙間を作り、この範囲の中での傾きや位置関係をやりくりして何とか上の歯が外側にでた状態に配列し、噛み合わせを作ります。
この場合は顔の外形は変えることはできませんが、前歯の重なり具合が改善するので口元の感じはより自然になります。
 
外科手術+矯正治療の併用
変形の度合いが大きい場合には、顎の骨の大きさと形を変える整形外科手術と矯正を併用します。
この場合は、手術と矯正を別々に考えるのではなく、口腔外科専門医と矯正歯科専門医が事前に相談した上で治療計画を立て、まず手術の前の準備としての矯正治療を約1~1.5年行い、準備が整い次第入院施設のある口腔外科病院(たいていは歯科大学付属病院)で手術をし(2週間程度入院します)、その後残りの矯正治療を1~1.5年程度行います。
顎変形症という病気として認めてもらえますので、すべての治療費が保険扱いとなります(治療費の総額は100~150万円くらいですので、自己負担分は20~50万円くらいにになります)。
したがって、基本的に矯正治療の一環として手術をしますので美容外科とは根本的に違います。美容外科では噛み合わせを全く無視して、骨の形を変えてしまいますので見た目は良くなっても、噛み合わせは放置されたままとなります。
噛み合わせが悪いのは我慢できるが、見た目だけでも改善したいという人でも健康のことを考えると、顎変形症のことはまず矯正歯科専門医に相談するのが適切です。                              

下顎前突症
反対咬合

反対咬合とは、歯の生えてくる角度が悪くて下の前歯が上の前歯の外側に出てしまう「歯性反対咬合」と、上下の顎の骨の大きさと形に問題があることで起きる「骨格性反対咬合」に大別されます。
骨格的な問題がないか、あったとしても軽度な場合は、大人でも矯正治療で改善することが出来ます。矯正治療のみで治せるのか外科矯正を併用した方が良いのかは、検査診断後に矯正専門医とよく相談して決めていただきます。                
 

問題の解決方法

ワイヤー矯正
変形の程度があまり大きくないときには、上下の小臼歯を何本か減らして歯を動かす隙間を作り、この範囲の中での傾きや位置関係をやりくりして何とか上の歯が外側にでた状態に配列し、噛み合わせを作ります。
この場合は顔の外形は変えることはできませんが、前歯の重なり具合が改善するので口元の感じはより自然になります。
 
外科手術+矯正治療の併用
変形の度合いが大きい場合には、顎の骨の大きさと形を変える整形外科手術と矯正を併用します。
この場合は、手術と矯正を別々に考えるのではなく、口腔外科専門医と矯正歯科専門医が事前に相談した上で治療計画を立て、まず手術の前の準備としての矯正治療を約1~1.5年行い、準備が整い次第入院施設のある口腔外科病院(たいていは歯科大学付属病院)で手術をし(2週間程度入院します)、その後残りの矯正治療を1~1.5年程度行います。
顎変形症という病気として認めてもらえますので、すべての治療費が保険扱いとなります(治療費の総額は100~150万円くらいですので、自己負担分は20~50万円くらいにになります)。
したがって、基本的に矯正治療の一環として手術をしますので美容外科とは根本的に違います。美容外科では噛み合わせを全く無視して、骨の形を変えてしまいますので見た目は良くなっても、噛み合わせは放置されたままとなります。
噛み合わせが悪いのは我慢できるが、見た目だけでも改善したいという人でも健康のことを考えると、顎変形症のことはまず矯正歯科専門医に相談するのが適切です。                              

治療例

患者様

30代 女性

主訴

受け口、凸凹を治したい

症状

骨格性反対咬合+軽度叢生

抜歯

上顎左右第二小臼歯+下顎左右第一小臼歯(4本)

装置

マルチブラケット装置

治療期間

1年8ヶ月

初診時の状態ですが、前歯の噛み合わせが逆転していて、下の前歯が外側に来て、上の前歯が裏側になっています。
口元の様子ですが、前歯の重なり方が逆なので、唇の様子もそれを反映して、下唇が突出しています。反対咬合としてはかなり重症です。

分析してみると歯の傾き方に問題があるだけでなく、顎の骨の大きさと形にも問題があることが分かりました。
ただし、骨の問題点が見つかったからと言って、必ずしも外科矯正になるわけではなく、このくらいの症状ですと、通常の矯正でもきれいに治すことができます。
 
診断の結果、下の前歯を正しい位置まで内側に入れていくためには、十分な隙間を確保することが避けられないと判断し、上の左右第二小臼歯と下の左右第一小臼歯は抜歯させて頂くことにしました。
 
歯の本数は減りましたが、歯科医学的評価も大きく改善しましたし、審美的にも大幅な改善が見られますね。特に口元の様子が全然変わりました。

治療開始時

3ヶ月経過

8ヶ月経過

11ヶ月経過

17ヶ月経過

《取材協力》  矯正歯科:洗足スクエア歯科医院(東京都目黒区洗足)
《解説》    小澤 浩之 先生(日本矯正歯科学会専門医)

《取材協力》
矯正歯科:洗足スクエア歯科医院
(東京都目黒区洗足)
 
《解説》
小澤 浩之 先生(日本矯正歯科学会専門医)